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【故宮博物院の名蹟】五代人・丹楓呦鹿図(軸装)絹本・墨画・設色/解説書付・渋箱および桐箱入り

   

 


 

 


五代 軸装(212×76cm) 絹本・設色 秋色深まりゆく森に憩う一群の鹿を描いた図。

五代(907〜959)の花鳥・風景画の傑作として名高く、絵画史上においては北宋院体画への推移をたどるうえで極めて重要な位置を占めています。

西蜀のいわゆる黄氏体と南唐の徐氏体の二大潮流に支えられた五代の絵画は、没骨法という独特の描き方を基調にして絵画の統一に強い関心が注がれた点に特徴があり、没骨法は絵画全体に優美に溶け込んでいる鹿たちの描写にその痕跡がとどめられています。

樹木にはそれぞれ輪郭線があって、樹の葉は鉤勒塡彩法で描かれ、また暑く塗られた胡粉地の上から軽く丹青がほどこされているため、樹々の繁えるさまがひときわ深みをおびてかんじられます。

これらの描法は黄氏体と徐氏体の融合を示しており、この「丹楓呦鹿図」はふたつの画風が美しく昇華した稀有な傑作といえるでしょう。

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